
富士山に登るのは、今回で3回目。
過去2回の経験をもとに、今回は装備や行程を見直して挑戦しました。
特に意識したのは、汗冷え対策と山頂で過ごす時間。
そして今回は、天候を考慮して途中で予定を変更。結果的には宿泊予定だった山小屋をキャンセルし、日帰りで富士山を楽しむことになりました。
星空、ご来光、雲海、そして3776mの山頂。
3回目だからこそ考えたことも多かった、2026年の富士登山を振り返ります。
今回の富士登山は「山頂でゆっくり過ごす」がテーマ

今回の登山で大切にしたかったのが、山頂で過ごす時間をしっかり確保することでした。
もともとは1泊2日の予定。
2日目に下山するのであれば、山頂に到着してからあまり長く滞在していると、その後の下山や帰宅時間が厳しくなります。
せっかく富士山の山頂まで登るのなら、できるだけ時間に追われず、景色を楽しみたい。
そこで今回は、1日目のうちに山頂へ到着して、山頂で十分な時間を過ごすことを目標にしました。
そのために選んだのが、午前3時の登山開始です。
早朝に登山を開始するには
2026年の吉田ルートでは、山小屋宿泊者を除き、五合目のゲートが14時から翌3時まで閉鎖されます。通行料が1人1回4,000円、1日の登山者数は4,000人までという規制もあります。
マイカーを利用する場合は、麓の富士山パーキングに駐車し、そこから富士スバルライン五合目行きのシャトルバスに乗り換える方法があります。
2026年のシャトルバスは、期間や曜日によって異なりますが、土日祝などでは3時台から運行されています。公式の時刻表では、富士山パーキング3:00発・3:30発の便も設定されています。(fujikyubus.co.jp)
一方、マイカーを持っていない場合は、河口湖駅などから路線バスを利用して富士スバルライン五合目へ向かうことになります。
河口湖駅6:40発の路線バスが五合目に7:35に到着するのが最初の便として案内されています。(fujikyubus.co.jp)
また、河口湖駅へ早朝に到着する鉄道の選択肢も限られるため、実際には公共交通機関だけで五合目へ向かうと、もっと遅い10時台からの登山になってしまいます。
午前3時スタートは誰にでもおすすめできるわけではありません
今回の午前3時スタートは、1日目に山頂へ到着し、そこで景色を楽しむ時間を十分に確保するための、今回の旅程に合わせた選択です。
登山経験が十分でない方には、同じ行程をおすすめするわけではありません。
午前10時以降など明るい時間帯から登り始め、明るいうちに山小屋へ到着する計画の方が安心です。
富士山公式サイトも、登山経験や知識が十分でない方にはガイド等の同行を勧めています。また、夜通し登山する「弾丸登山」は高山病や低体温症につながる可能性があるとして注意を呼びかけています。
マイカーがなくても、深夜バスで五合目へ
今回、午前3時スタートを実現できた理由の一つが、新宿発の深夜バスを利用できたことです。
マイカーがなくても、深夜に五合目まで移動できる手段があったので、今回の計画を実現できました。
新宿から深夜バスに乗り、富士山五合目へ。
午前2時頃に到着し、食事など準備をしながら高度順応し、3時のゲート開放まで待ちます。
「マイカーがないから深夜の富士登山は難しい」と思っていましたが、今回この交通手段を利用できたことで、公共交通機関だけでも実現できました。
深夜の富士山五合目から登山開始

午前3時。
いよいよ登山開始です。
まだ周囲は真っ暗。
今回からLEDタイプのヘッドライトに変更したのですが、これが想像以上に明るく、夜間の登山ではかなり心強い存在でした。
暗闇の中を一歩ずつ進んでいきます。
途中で空を見上げると星が見えました。
富士山の夜間登山ならではの景色です。
七合目付近で迎えるご来光

午前4時30分頃。
少しずつ空が明るくなってきました。
夜の闇が薄くなり、遠くの空がオレンジ色に変わっていきます。
そして、ご来光。

台風の接近もあり、決して安心できる天候ではありませんでした。
それでも朝日を見ることができました。
富士山から見るご来光は、3回目でもやはり特別です。
今回は汗冷え対策が大成功
今回の登山で、特に改善したかったのが「汗冷え」でした。
これまでの登山では、登っているときに汗をかき、その汗で衣類が濡れ、標高が上がったところで身体が冷えるという問題がありました。
そこで今回は、
ドライメッシュインナー+化繊Tシャツ
という組み合わせに変更。
結果は大成功でした。
汗をかいても乾きやすく、以前のような汗冷えをほとんど感じませんでした。
富士登山では、単純に「暖かい服を持っていく」だけではなく、
汗をかいた後にどう身体を冷やさないか
が重要だと実感しました。
八合目を越えて、山頂へ

午前5時には八合目付近。
そこからさらに高度を上げていきます。
標高が上がるにつれて、一歩一歩が重くなります。
それでも少しずつ山頂へ近づいていきます。
そして午前7時50分頃。
ついに山頂へ到着しました。

五合目から約5時間。
ここからは、今回の目的だった**「山頂で過ごす時間」**です。
急いで下山する必要がない。
帰宅時間だけを気にする必要もない。
山頂からの景色を眺めたり、写真を撮ったり、火口を歩いたり。
「せっかく富士山まで来たのだから、山頂を楽しみたい」
という今回の計画が、ここでようやく実現しました。
山頂でいただく、うどん

山頂では、うどんをいただきました。
登山中に食べる温かい食事は格別です。
標高3700mの山頂でいただく一杯。
普段なら何気なく食べるうどんでも、ここでは特別な一杯になります。
お鉢巡りをして、3776m日本最高峰・剣ヶ峰へ

山頂で休憩した後は、お鉢巡りをして剣ヶ峰を目指します。
標高3776m、日本最高峰です。

最後の坂は今回もなかなかの難所。
砂礫の急坂で足元が滑りやすく、最後の最後で体力を使います。
時間を十分にとれたため、初めてお鉢巡りを体験することができました。
剣ヶ峰は混雑していたため、今回は遠慮してそのままお鉢巡りを再開しました。
富士山本宮浅間大社奥宮へ
山頂では富士山本宮浅間大社奥宮にも立ち寄りました。
山頂という特別な場所にある神社。
今までは早朝で立ち寄れなかったため、今回は参拝させていただきました。
御朱印やお守り、木札などをいただきました。良い記念になります。
山頂から見る景色


今回も特に印象に残ったのが、山頂からの景色と火口です。
相模湾や中央アルプスまで見渡せる景色、火山であることを物語っている荒々しい火口。
実際に火口を目の前にすると、その大きさに圧倒されます。
登山中の疲れも、この景色を見ると一気に報われるような気がします。
天候を見ながら、急遽「日帰り登山」へ
今回、当初は山小屋に宿泊する予定でした。
しかし、登山翌日の天候を考慮し、予定を変更。
山小屋に宿泊せず、その日のうちに下山する日帰り登山に切り替えることにしました。
明日の天候が悪化する可能性を考え、安全に下山する判断です。
そこで、山小屋へは登山途中に立ち寄り、宿泊せずに帰宅することを伝えました。
山小屋のスタッフも翌日の天候悪化を把握されており、状況を理解したうえで、そのまま下山することを勧めてくださいました。
状況を予測して、それに応じて予定を変更することも登山では大切だと改めて感じました。
下山開始

山頂での時間を十分に楽しんだ後、午前10時頃から下山開始。
今回は当初の1泊2日から日帰りに変更したため、ここから一気に下山します。
五合目までは約2時間。
登りとは違って下山は早いものの、砂礫の多い場所では滑りやすく、疲労も蓄積しています。
最後まで気を抜かずに歩き、無事に五合目へ戻ってきました。
標高が下がるにつれて気温は上がってきますので、徐々に上着を脱いで調整していきます。
五合目で準備して、帰宅へ

五合目に到着したら、まずは水分とカロリーを補給して一休み。
帰宅着に着替え、バックパックを整理して帰り支度を整えます。
今回は予定外の祝日帰宅するため、鉄道ではなく高速バスで帰路へ。
高速道路の渋滞によりバスが大幅に遅延、帰宅時間も遅くなってしまいました。
3回目の富士登山を終えて

今回で富士登山は3回目。
初めて登ったときは、ただ山頂を目指すことで精一杯でした。
3回目になると、
「どうすればもっと快適に登れるか」
「山頂でどれだけ楽しめるか」
「天候が変わったときにどう判断するか」
まで考えられるようになりました。
今回特に良かったのは、汗冷え対策。
そして、午前3時から登ることで1日目に山頂へ到着し、時間に追われず富士山を楽しめたことです。
一方で、午前3時スタートは誰にでも適した方法ではありません。
富士登山が初めての方なら、明るい時間帯から登り、余裕を持って山小屋へ到着するのがおすすめです
今回の登山は、天候によって宿泊を急遽取りやめるという変更もありました。
登山では、最初に立てた計画を守ることよりも、その日の天候・体調・山の状況を見ながら安全側に判断することの方が大切。
3回目の富士登山で、そんなことも改めて感じました。
2026年、3回目の富士登山

登山日:2026年8月11日
ルート:吉田ルート
登山開始:3:00頃
山頂到着:7:50頃
下山開始:10:00頃
五合目到着:12:00頃
登り:約5時間
下り:約2時間
3回目の富士登山も、無事に終了。
星空、ご来光、雲海、3776mの山頂。
そして今回は、予定を変更しての日帰り登山。
また一つ、富士山の思い出が増えました。
次はどんな富士山に出会えるのか。
またいつか、富士山へ。
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📚 このシリーズ
●2024年初挑戦
●2025年2回目
●2026年3回目
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